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猩 々 バ エ
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「バエ」とは岩のことを表しています。この猩々バエの他に大バエ・
平バエ・観音バエ・孝行バエなどの色々な形をした岩が有ります。
その中でもこの猩々バエは人間に一番近い姿をしていると言われ
ておりますが、実際は中国の生き物で顔は人間、声は子供、手足
は長く紅色でオラウータンに似た生き物だったようです。
昔泊部落の三郎太夫という人が此の礁の上で猩々に出会い酒を飲
みたいと云うので五升の酒を与へた処此れを一気に飲み海に入ろう
としたので、三郎太夫が酒代は如何と問うとお前の家の神棚の上に
あると答へたので帰って見ると百銅の鳥目があり使っても使っても減
らず一生の間裕福であったと云います。
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